進路・就職

入るのは簡単、出るのは地獄?横浜薬科大学の本当のところ

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  • 偏差値35.0でもFランとは言い切れない理由がある
  • 新卒国試合格率87%超、教育体制が年々改善中
  • 特待生制度で最大全額免除、21階展望台も魅力

「横浜薬科大学ってFランなの?」そんな疑問を持っているあなた、正直言うと偏差値だけ見れば確かに低いんですよね。でも、薬学部って偏差値だけじゃ測れない部分が大きくて、実際に入学してからが本当の勝負だったりします。

この記事では、横浜薬科大学の本当のところをデータと事実に基づいて徹底解説します。偏差値、国家試験合格率、学費、展望台まで、あなたの進路選択に役立つ情報を網羅しました。最後まで読めば、横浜薬科大学が自分に合っているかどうか、冷静に判断できるはずです。

横浜薬科大学の本当のところをデータと事実に基づいて徹底解説

横浜薬科大学は本当にFランなのか?偏差値の実態

まず結論から言うと、横浜薬科大学の偏差値は2025年度入試時点で全学科35.0です。これは河合塾の最新データに基づくもので、薬学部としては正直かなり低い数値。共通テスト得点率も37%〜55%と、他の薬科大学と比べるとやはり入りやすい部類に入ります。

でも、ちょっと待ってください。「Fラン」という言葉には明確な定義があって、本来は偏差値がボーダーフリー(BF)の大学を指す言葉なんです。横浜薬科大学は偏差値35.0という基準値があるので、厳密には「Fラン」ではありません。

偏差値35.0が意味するもの

偏差値35.0というのは、確かに薬学部の中では最低水準です。東京薬科大学が47.5〜52.5、昭和薬科大学が55前後ということを考えると、その差は歴然としています。受験生の中には「誰でも入れるんじゃないか」と思う人もいるかもしれません。

実際、倍率データを見ると一般入試で約2〜3倍程度を推移しており、3人に1人程度が合格する計算になります。これは他の薬科大学と比較すると低めの数値ですが、全入状態ではないという点は押さえておくべきでしょう。

このグラフを見れば一目瞭然ですが、横浜薬科大学と他の有名薬科大学との偏差値の差は20以上あります。この数字だけ見ると「やっぱりFランじゃん」と思うかもしれませんが、実は過去には偏差値が上昇していた時期もあったんです。

偏差値は上がった時期もあった

実は横浜薬科大学、2014年〜2020年頃には臨床薬学科の偏差値が最大で45〜50近くまで上昇していたんです。この背景には、4年制の薬科学科の新設や、漢方薬学科という特色あるカリキュラムが注目されたことがあります。

しかし、その後また下降傾向に転じ、2025年度では全学科35.0という数値に落ち着いています。偏差値は大学の実力だけでなく、受験生の動向や少子化の影響も大きく受けるため、一時的な上昇だったと考えられます。

ただし、これは横浜薬科大学だけの問題ではありません。薬学部全体が少子化の影響を受けており、多くの私立薬科大学で偏差値の低下が見られています。

「Fラン」と言われる本当の理由は進級率の低さ

横浜薬科大学が「Fラン」「やばい」と言われる最大の理由は、実は偏差値そのものではなく、進級率の低さと国試受験者数の少なさにあります。SNSや掲示板では「300人超の入学者のうち、国試を受験するのは100人強」という書き込みが多く見られます。

これは非常に衝撃的な数字ですよね。つまり、入学者の約3分の1しか6年間で国家試験にたどり着けないという計算になります。入るのは比較的簡単でも、出るのが非常に難しい大学というわけです。

ストレート卒業率は約30%

ある予備校の分析によると、横浜薬科大学のストレート卒業率(留年せずに6年間で卒業する割合)は約30%程度とされています。これは私立薬科大学の中でもかなり低い数値です。

なぜこんなに留年が多いのか?理由はいくつか考えられます。まず、入学時の学力が高校理科の基礎レベルに達していない学生が多いこと。偏差値35という数値が示す通り、高校での理科の基礎知識が不足したまま入学する学生が一定数います。

薬学部の授業は1年次から専門科目が始まり、化学・生物・物理・数学の深い理解が必要です。基礎が固まっていない状態でこれらの科目についていくのは、正直かなり厳しいです。

このグラフは実際のデータではなくイメージですが、年次が上がるごとに進級できる学生の割合が減っていく様子を示しています。特に4年次のCBT・OSCE(薬学共用試験)、そして最終的な国家試験へとハードルが上がっていくのがわかります。

留年を防ぐにはどうすればいい?

もしあなたが横浜薬科大学への入学を検討しているなら、入学前に高校理科3科目(化学・生物・物理)の復習を徹底的に行うことが最も重要です。これだけで留年リスクは大幅に減ります。

推薦入試で12月に合格が決まった場合、入学までの3〜4ヶ月間をどう使うかが勝負です。この期間に高校の教科書レベルをしっかり固めておけば、1年次の授業についていくのが格段に楽になります。入学してからでは、そんな余裕はありませんから。

国家試験合格率の真実〜新卒は87%超の実績

ネガティブな情報が続きましたが、ここからはポジティブな側面も見ていきましょう。実は横浜薬科大学、新卒者の国家試験合格率は87.74%(2024年第110回)と、全国平均(新卒88.7%)にかなり近い水準まで改善しているんです。

「え、意外と高いじゃん!」と思いましたよね?これには理由があります。横浜薬科大学は厳しい卒業試験を実施し、国家試験に合格できる可能性が高い学生だけを卒業させる方針をとっています。つまり、分母を絞ることで合格率を上げているという側面があるんです。

既卒を含めると合格率は52%に

一方で、既卒者(卒業したが国試に不合格で再受験する人)を含めた全体の合格率は52.77%とかなり低くなります。これは、一度国試に落ちてしまうと、その後の合格が難しくなる傾向を示しています。

大学のHPに掲載される「国家試験合格率87%!」という数字は、新卒者に限定した数値です。受験を検討する際は、この「からくり」をしっかり理解しておく必要があります。

このグラフからわかるように、新卒者は約9割が合格していますが、既卒者の合格率は低くなっています。つまり、6年間でストレートに卒業して新卒で国試に合格することが何より重要ということです。

国試対策は手厚いのか?

横浜薬科大学では、eラーニングシステム、担任制度、専門講師による指導など、国家試験対策は比較的手厚く行われています。模擬試験も頻繁に実施され、弱点分析もしっかり行われるようです。

ただし、これらのサポートを受けられるのは「卒業できた学生」だけ。やはり、まずは留年せずに6年間で卒業することが最優先課題と言えるでしょう。

学費は高い?特待生制度で最大全額免除も可能

さて、気になる学費の話です。私立薬学部は6年制で学費が高額なことで知られていますが、横浜薬科大学はどうなのでしょうか。

2025年度の学納金を見ると、6年制学科(健康薬学科・漢方薬学科・臨床薬学科)の場合、一般学生で初年度235万円、2年次以降も同額です。つまり6年間の総額は約1,410万円になります。これに教科書代や実習費などが別途かかりますから、実質的には1,500万円前後と見ておいた方がいいでしょう。

正直、高いですよね。でも実は、特待生制度を利用すれば学費を大幅に減らせるんです。

特待生制度の詳細

横浜薬科大学には6種類の特待生制度があり、入試の成績によって採用が決まります。最も優遇される「特待生S」は授業料全額免除、つまり初年度100万円で済みます。6年間でも600万円と、通常の半分以下に抑えられる計算です。

特待生Aは授業料80万円減免(初年度155万円)、特待生Bは40万円減免(初年度195万円)と、ランクに応じた優遇が受けられます。しかも、この減免は入学から卒業まで6年間保証されるんです。成績が下がっても打ち切られることはありません(ただし、進級できなければ意味がありませんが)。

区分 初年度納入金 6年間総額
特待生S(全額免除) 100万円 600万円
特待生A 155万円 930万円
特待生B 195万円 1,170万円
特別奨学生 215万円 1,290万円
一般学生 235万円 1,410万円

この表を見れば、特待生になるかどうかで総額で800万円以上の差が出ることがわかります。これは非常に大きいですよね。特待生を目指すなら、「特待生チャレンジ選抜」という入試方式を積極的に受験するのがおすすめです。

他大学と比較すると?

一般学生の学費1,410万円は、私立薬学部の中では平均的な水準です。東京薬科大学が約1,200万円、昭和薬科大学が約1,230万円ですから、若干高めですが突出して高いわけではありません。

ただし、国公立の薬学部なら6年間で約350万円程度で済みます。学力的に国公立を目指せる実力があるなら、経済的には国公立一択と言えるでしょう。

4つの学科それぞれに特色がある

横浜薬科大学には、6年制の3学科と4年制の1学科、合計4つの学科があります。それぞれ特色があって、単に「薬剤師になる」だけじゃない選択肢が用意されているんです。

漢方薬学科〜日本で数少ない漢方専門学科

横浜薬科大学の最大の特色は、日本で数少ない漢方薬学科があることです。現在、漢方薬学科を設置しているのは横浜薬科大学と第一薬科大学のみ。西洋医学と東洋医学の両方を学べるのは大きな強みと言えます。

高齢化社会で漢方薬のニーズは年々高まっており、薬局でも「漢方に詳しい薬剤師」は重宝されます。差別化を図りたいなら、漢方薬学科は面白い選択肢かもしれません。

健康薬学科〜セルフメディケーションに強い

健康薬学科は、病気を治療する医薬品だけでなく、健康食品やサプリメント、予防医学にも力を入れているのが特徴です。薬局やドラッグストアで、お客さんの健康相談に乗れる薬剤師を目指せます。

セルフメディケーション(自分自身で健康管理すること)が注目される現代において、この分野の知識は実用性が高いです。

臨床薬学科〜チーム医療の最前線へ

臨床薬学科は、病院薬剤師を目指す人向けの学科です。チーム医療の一員として、医師や看護師と連携しながら患者さんの治療に関わる薬剤師を育成します。より臨床現場に近い実践的な教育が受けられるのが特徴です。

薬科学科(4年制)〜創薬研究者や教員への道

2015年に新設された4年制の薬科学科は、薬剤師免許は取得できませんが、創薬研究や製薬企業での研究職を目指せます。また、中学・高校の理科教員免許も取得可能で、教育の道に進むこともできます。

薬学の知識は欲しいけど、薬剤師になるかどうかはまだ決めかねている、という人には選択肢の一つになるでしょう。学費も6年制より安く、初年度195万円(4年間総額780万円)です。

学科名 年制 主な特色 卒業後の進路
漢方薬学科 6年 西洋医学+東洋医学を学べる 薬局、病院、漢方専門薬剤師
健康薬学科 6年 健康食品、サプリ、予防医学 薬局、ドラッグストア
臨床薬学科 6年 チーム医療、実践的な臨床教育 病院薬剤師、専門薬剤師
薬科学科 4年 創薬研究、教員免許取得可 製薬企業、研究職、教員

このように、単に「薬剤師になる」以外の道も用意されているのが横浜薬科大学の面白いところです。自分の興味に合わせて学科を選べるのは良いシステムだと思います。

21階建て図書館と展望台が魅力のキャンパス

さて、施設の話をしましょう。横浜薬科大学のキャンパスは、かつての横浜ドリームランド跡地に2006年に開学しました。広大な敷地を活用した、のびのびとした環境が特徴です。

中でも目を引くのが、地上22階・高さ約70mの図書館棟です。元々はホテルだった建物を改装したもので、21階には展望ラウンジが設置されています。

21階展望ラウンジからの眺めは絶景

21階の展望ラウンジからは、天気が良ければ東京湾と相模湾の両方を見渡せるそうです。遠くには富士山も望めるとか。勉強に疲れたときにここで一息つけば、気分転換になりそうですね。

学園祭(浜薬祭)の時には一般開放されることもあり、地元の方にも人気のスポットになっているようです。この展望台は横浜薬科大学の隠れた自慢ポイントと言えるでしょう。

その他の充実した施設

図書館以外にも、最新設備が整った研究実習棟、薬用植物を育てている薬草園、模擬薬局、動物実験施設など、薬学教育に必要な施設が一通り揃っています。また、屋内テニスコート(4面)やボウリング場もあって、サークル活動も充実させられる環境です。

キャンパス内にはローソンもあり、日常生活には困りません。俣野公園・横浜薬大スタジアムというネーミングライツを取得した野球場も隣接していて、高校野球の県予選にも使われています。

アクセスは?無料スクールバスが便利

横浜薬科大学は横浜市戸塚区の俣野町にあります。最寄り駅は相鉄いずみ野線の「下飯田駅」または湘南台駅、JRなら戸塚駅・大船駅からバスでアクセスします。

アクセス方法をまとめると:

  • JR戸塚駅からバスで約20分
  • JR大船駅からバスで約20分
  • 小田急湘南台駅からバスで約15分

バス停は「俣野公園・横浜薬大前」で下車します。大船駅と下飯田駅からは無料のスクールバスも運行しているので、通学はそれほど不便ではないようです。

ただし、都心からは少し離れた立地なので、一人暮らしをする学生も多いです。大学周辺の家賃相場は5.5万円〜6.7万円程度(1K・1DK)で、横浜市内としてはそこまで高くはありません。

浜薬祭(学園祭)は年に1度の大イベント

横浜薬科大学の学園祭は「浜薬祭(はまやくさい)」と呼ばれ、毎年10月頃に開催されます。2025年は10月12日(日)に第20回目を迎えました。

浜薬祭では、模擬店、軽音ライブ、ダンスショー、吹奏楽部やハマヤクオーケストラの演奏会など、様々な催し物が行われます。薬草園見学や図書館棟21階展望ラウンジの一般開放もあり、地域の方も楽しめるイベントになっています。

同日には「特別入試説明会」も開催され、大手予備校講師による特待生チャレンジ選抜の対策講座が受けられます。受験生にとっては、大学の雰囲気を肌で感じられる絶好の機会と言えるでしょう。

過去にはテレビ神奈川の番組とコラボしたステージイベントなども行われており、地域に開かれた大学を目指している姿勢が伺えます。

就職実績は?病院・薬局を中心に安定

最後に、卒業後の進路についても触れておきましょう。横浜薬科大学の就職率は比較的高く、薬学部全体で99%以上と公表されています。

主な就職先は、病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬企業などです。具体的には、公立昭和病院、東京医科大学病院、日本調剤、アイン薬局、ツルハドラッグなどの名前が挙げられています。

薬剤師免許さえ取得できれば、就職先はある程度確保できるのが薬学部の強みです。ただし、それはあくまで「6年間で卒業して国家試験に合格できれば」の話。繰り返しになりますが、まずは留年せずに卒業することが最優先です。

まとめ:Fランかどうかより「自分に合うか」が大事

ここまで横浜薬科大学について、良い面も悪い面も含めて見てきました。正直、偏差値35.0という数字だけ見れば「Fラン」と言われても仕方ない部分はあります。進級率の低さも事実です。

でも、薬剤師になりたいという強い意志と、入学前後の努力次第で道は開ける大学でもあります。新卒の国試合格率87%という数字がそれを証明しています。

特待生制度を活用すれば学費も抑えられますし、漢方薬学科という独自の強みもあります。21階の展望ラウンジがある広々としたキャンパスも魅力的です。

結局のところ、「Fランかどうか」より「自分がここで6年間頑張れるか」の方がずっと重要です。オープンキャンパスに参加して、実際の雰囲気を確かめてから決めるのが一番でしょう。薬剤師への道は険しいですが、あなたの努力次第で未来は変えられます。

FAQ(よくある質問)

Q
横浜薬科大学はFラン大学ですか?
A

偏差値35.0と薬学部としては最低水準ですが、ボーダーフリー(BF)ではないため、厳密には「Fラン」の定義には当てはまりません。ただし入試難易度は低く、入りやすい大学であることは事実です。一方で進級は厳しく、ストレート卒業率は約30%程度と言われています。

Q
国家試験の合格率は本当に高いのですか?
A

新卒者に限定すれば2024年実績で87.74%と全国平均に近い水準です。しかし既卒者を含めた全体では52.77%まで下がります。大学が公表する「高い合格率」は新卒者のみのデータであることに注意が必要です。卒業試験で絞り込んで合格率を上げている側面があります。

Q
学費を安くする方法はありますか?
A

特待生制度を利用すれば大幅に学費を抑えられます。最も優遇される特待生Sなら授業料全額免除で6年間600万円、一般学生の1,410万円と比べて800万円以上安くなります。入試の成績で採用が決まり、6年間保証されるため、特待生チャレンジ選抜を積極的に受験するのがおすすめです。

Q
21階の展望台は誰でも利用できますか?
A

図書館棟21階の展望ラウンジは通常は在学生専用ですが、学園祭(浜薬祭)やオープンキャンパスの際には一般開放されることがあります。天気が良ければ東京湾・相模湾・富士山を望める絶景スポットです。受験を検討している方は、オープンキャンパスで実際に訪れてみることをおすすめします。

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