「江戸川大学に進学したら就職できないのでは?」と検索していると、偏差値や「Fラン」という言葉が目に入り、不安になるかもしれません。大学選びでは4年間の学びだけでなく、卒業後にきちんと働けるのかまで確認しておきたいところです。
しかし、江戸川大学は就職できない大学だと決めつけられるデータはありません。大学公式では2025年3月実績の就職率を97.7%と公表しており、2025年度の卒業生ベースの就職率も大学全体で88.23%です。ただし、この2つは計算方法が異なります。
この記事では、江戸川大学の最新の就職率、学科別データ、主な就職先、キャリア支援を確認したうえで、「なぜ就職できないと言われるのか」まで整理します。数字の見方を知れば、ネット上の印象だけで大学を判断せず、自分に合う進学先かを考えやすくなります。

江戸川大学は就職できない?最新データでは一概にいえない
最初に押さえておきたいのは、江戸川大学には実際に毎年多くの就職者がいることです。「就職できない」という言葉だけを見て、卒業生の多くが無職になる大学だと考えるのは実態と合いません。
江戸川大学公式が公表する2025年度の大学全体の就職率は88.23%です。別の「就職希望者」を分母にした2025年3月実績では97.7%とされています。
ここで「88.23%なら、約12%は就職できないの?」と思うかもしれません。ところが、就職率は何を分母にするかで数字が変わります。この違いを知らないまま数字だけ比べると、実態を読み違えやすくなります。
江戸川大学が公開する「過去3年就職率」は、就職者を「卒業者から大学院・専修学校・外国の学校などへの進学者を除いた人数」で割ったものです。就職活動をしていない人も分母に含まれやすいため、就職希望者だけを分母にする就職率より低く出ます。
| 指標 | 数値 | 見るときのポイント |
|---|---|---|
| 2025年度・卒業生ベース | 88.23% | 就職希望者以外も分母に含まれやすい |
| 2025年3月・就職希望者ベース | 97.7% | 就職を希望した学生に対する就職者の割合 |
| 2024年度・卒業生ベース | 89.47% | 年度ごとの変化を見るために使える |
| 2023年度・卒業生ベース | 86.00% | 同じ計算方法なら年度比較がしやすい |
「江戸川大学は就職できないか」を判断するときは、1つの就職率だけを見るのではなく、その数字の分母を確認することが大切です。88.23%と97.7%は矛盾しているのではなく、違う条件で計算された数字だから差があります。
大学全体では2023年度86.00%、2024年度89.47%、2025年度88.23%で推移しています。出典:江戸川大学「過去3年就職率」(各年度の翌年5月1日現在)。
最新数値は年度によって更新されるため、進学を決める時点でも確認してください。詳しい計算方法は、江戸川大学公式の過去3年就職率で公開されています。
江戸川大学の就職率を学科別に見ると差がある
大学全体の数字だけでなく、志望する学科の実績を見ることも欠かせません。江戸川大学は社会学部とメディアコミュニケーション学部に複数の学科があり、2025年度の就職率にも差があります。
2025年度は、こどもコミュニケーション学科が97.82%、マス・コミュニケーション学科が91.87%でした。一方、現代社会学科は84.27%で、学科によって10ポイント以上の差があります。
| 学部・学科 | 2025年度就職率 |
|---|---|
| 社会学部 人間心理学科 | 88.35% |
| 社会学部 現代社会学科 | 84.27% |
| 社会学部 経営社会学科 | 84.84% |
| メディアコミュニケーション学部 マス・コミュニケーション学科 | 91.87% |
| メディアコミュニケーション学部 情報文化学科 | 87.05% |
| メディアコミュニケーション学部 こどもコミュニケーション学科 | 97.82% |
こどもコミュニケーション学科は保育士や幼稚園教諭といった資格につながる学びがあるため、一般企業だけを目指す学科とは進路の形が違います。数字の高さだけで「この学科のほうが優秀」と判断するより、自分が目指す職業とのつながりを見るほうが現実的です。
グラフにすると、学科ごとの差が見えやすくなります。出典:江戸川大学「過去3年就職率」。なお、これは就職先企業の規模や年収、本人の満足度を示す数字ではありません。
「就職率が高い=全員が第一志望へ行ける」という意味でもありません。就職率は進路を見る一つの材料にとどめ、就職先の業界や職種、取得できる資格まで組み合わせて考える必要があります。
江戸川大学の主な就職先を見ると一般企業への就職実績もある
就職率だけでは、「実際にどんな会社へ行っているのか」が分かりません。そこで2025年4月〜2026年3月卒業者について、旺文社パスナビが掲載している主な就職先も確認します。
社会学部では、みずほグループサービシーズ、日栄インテック、ウチダエスコ、インテックソリューションパワー、カスミ、ベイシアなどへの就職実績が掲載されています。
メディアコミュニケーション学部では、ジャコム、イースト、クレヴァシステムズ、丸井産業、ミライカナイ、マーブル、サン・エム・システム、シミズオクトなどが主な就職先として挙げられています。
| 学部 | 卒業者 | 就職希望者 | 就職者 | 希望者ベースの割合 |
|---|---|---|---|---|
| 社会学部 | 332人 | 290人 | 278人 | 約95.9% |
| メディアコミュニケーション学部 | 258人 | 238人 | 232人 | 約97.5% |
| 合計 | 590人 | 528人 | 510人 | 約96.6% |
このデータでは、就職を希望した528人のうち510人が就職しています。単純計算すると約96.6%です。大学が別年度について公表している97.7%とも大きく離れておらず、「就職希望者の大半が就職している」という方向性は共通しています。
一方で、大学名だけで大手企業への就職が約束されるわけではありません。採用では学生時代の経験、資格、インターンシップ、面接、適性、企業との相性なども見られます。
江戸川大学にも企業への就職実績はあるものの、「入学さえすれば希望企業へ行ける」と考えるのは危険です。これは江戸川大学に限らず、どの大学でも同じです。
江戸川大学がFランだから就職できないと言われる理由を整理
「江戸川大学 就職できない」と検索すると、「Fラン」「偏差値」といった言葉も一緒に出てきます。ここが不安の大きな原因でしょう。ただし、入試難易度と卒業後の就職を同じものとして扱うのは適切ではありません。
偏差値が高くない大学なら、企業から相手にされないのでしょうか? 実際には企業や職種ごとに採用基準が違い、大学名だけですべての選考結果が決まるわけではありません。
「Fラン」という言葉と江戸川大学の就職率は別の話
そもそも「Fラン」は使う人によって意味が違う俗称で、公的な大学区分ではありません。「偏差値が一定以下」「定員割れ」「入りやすい大学」など、ネット上でも定義がばらばらです。
そのため、「Fランと呼ばれているらしい→就職できない」という推論だけでは根拠になりません。就職について判断したいなら、実際の就職率、就職先、支援制度を見るほうが情報として直接的です。
大手企業だけを基準にすると江戸川大学の就職を厳しく見やすい
就職に関するネット上の議論では、知名度の高い大手企業へ入れるかだけで大学を評価することがあります。しかし、日本には中堅・中小企業、公務員、教育、福祉、IT、サービスなど多くの進路があります。
江戸川大学の就職実績にも、小売、IT、建設、サービス、メディア関連など複数の業界が見られます。「大手の総合職に入りやすいか」という質問と、「卒業後に就職できるか」は分けて考えたほうが混乱しません。
江戸川大学の口コミだけでは就職の良し悪しを断定できない
口コミサイトでは「サポートが良い」という声もあれば、「就職実績がよくないと感じる」「支援が少ないと感じる」という声も確認できます。同じ大学でも学科、年度、本人の利用状況によって感じ方は変わります。
匿名口コミは体験談として参考になりますが、全学生を代表するデータではありません。「1人が就活に苦戦した」という話と「大学全体で就職できない」は同じ意味ではないため、公式統計と分けて読みましょう。
口コミを見るなら、「良い・悪い」という評価点だけでなく、どの学科の何年入学者なのか、キャリアセンターを実際に利用したのかまで確認すると判断しやすくなります。
江戸川大学の就職支援は1年次から始まる
江戸川大学では、就職直前の3年生だけを支援する形ではありません。公式サイトでは、1年次から3年次まで「キャリアデザイン」を学べる正規科目を段階的に配置すると説明しています。
キャリア支援の主な柱は、キャリア系科目、就職ガイダンス、キャリアセンターでの個別相談です。資格取得支援や卒業生による相談会も用意されています。
江戸川大学キャリアセンターでは個別相談を受けられる
キャリアセンターでは、一人ひとりの希望や適性を確認しながらマンツーマンの相談を行っています。求人情報の紹介だけでなく、就職活動に関する相談や指導、資格取得支援、ガイダンスの運営まで扱っています。
大学側は1年生からでも進路相談を受け付けると案内しています。3年生になって初めて「何をしたらよいか分からない」と悩むより、早い段階で進路の選択肢を聞いておくほうが動きやすくなります。
江戸川大学の就職ガイダンスではSPIや面接対策も行う
公式情報では、業界分析、SPIなどの筆記試験対策、履歴書・エントリーシートの書き方、インターンシップ、面接対策などが就職ガイダンスのテーマとして挙げられています。
「何から始めればよいか分からない」という学生にとって、就活の手順を大学内で学べることは使いやすい仕組みです。ただし、講座があるだけで内定が自動的に決まるわけではありません。参加して準備に反映するところまでが本人の役割です。
大学の担当職員が、キャリア系科目・就職ガイダンス・個別相談という支援の3本柱を約5分で説明しています。文章だけではイメージしにくい支援の流れを確認したい人に向いています。
動画のポイントは、就活直前だけでなく授業・ガイダンス・個別相談をつなげて支援する点です。キャリアセンターへ自分から相談することで、履歴書や選考対策まで具体的な支援につなげられます。
支援内容の詳細は、江戸川大学公式の就職活動支援でも確認できます。オープンキャンパスでは、「自分の志望業界ならどんな支援を受けられるか」まで質問すると入学後を想像しやすくなります。
江戸川大学で就職できないリスクを下げる4つの対策
ここからが大学選び以上に大切です。同じ江戸川大学へ進学しても、就活を始める時期や4年間の過ごし方によって、応募できる企業や面接で話せる内容は変わります。
独自コンテンツとして、「大学名」ではなく「就活の準備開始時期」で考えます。就職が心配な人ほど、3年生後半まで何もしない状態を避けることが現実的な対策です。
対策1|江戸川大学のキャリアセンターを早めに使う
1年生や2年生の段階では、志望企業を決める必要はありません。「どんな仕事が向いているか」「この学科からどんな業界へ行けるか」を相談するだけでも十分です。
早く相談すると、必要な資格やインターンシップを逆算できます。3年生の冬になってから資格取得を考えるより、2年生までに方向を決めたほうが選択肢を作りやすくなります。
対策2|江戸川大学で学んだ内容を就活で説明できる形にする
面接では「大学で何を学んだか」を聞かれることがあります。そのとき、授業名だけを答えるより、「何を調べ、何を作り、どんな役割を担当し、何を改善したか」を話せるほうが伝わります。
たとえばメディア系なら、映像・記事・デザインなどの制作物を残しておく方法があります。社会学系なら、フィールドワークや調査で得た経験を、課題発見や協働のエピソードとして整理できます。
対策3|資格だけでなくインターンシップや実務経験を増やす
資格は分かりやすい強みになりますが、資格を取っただけで採用が決まるとは限りません。アルバイト、ゼミ、インターンシップ、学内プロジェクトなどを組み合わせ、仕事に近い経験を作ることも考えたいところです。
たとえばIT系を志望するなら、ITパスポートの勉強に加えて簡単な制作物を作る。メディア業界なら編集ソフトを使えるだけでなく作品を残す、といった形です。「できる」と言うだけでなく、見せられるものがあると説明しやすくなります。
対策4|大手だけに絞らず江戸川大学の求人も確認する
知っている企業だけに応募すると、競争率が高い会社へ応募が集中しやすくなります。業界研究を広げ、中堅企業やBtoB企業まで見ると、自分に合う仕事が見つかる可能性があります。
江戸川大学のキャリアセンターでは求人情報の紹介も行っています。大学に届く求人は、少なくともその大学の学生を採用対象として見ている企業を探す入口になるため、一般の就活サイトと併用する価値があります。
| 準備を始める時期 | できること | 就活時の状態 |
|---|---|---|
| 1〜2年生 | 自己分析、資格、業界研究、経験づくり | 時間をかけて選択肢を増やしやすい |
| 3年生前半 | インターン、企業研究、ES準備 | 本選考へ比較的スムーズにつなげやすい |
| 3年生後半 | 応募先探し、SPI、面接を同時進行 | 準備が重なり忙しくなりやすい |
| 4年生から本格開始 | 募集企業を探しながら選考対策 | 応募できる企業が時期によって狭まりやすい |
就職できないリスクを下げるには、「江戸川大学だから無理」と考えるより、大学の4年間を就活の材料に変えるほうが具体的です。大学の支援制度は、使って初めて意味を持ちます。
江戸川大学への進学を就職面から判断するチェックポイント
高校生が大学を選ぶ段階では、就職率だけを比べても答えが出にくいものです。特に江戸川大学には社会学、心理、経営、マスコミ、情報、こども分野があり、目指せる方向は同じではありません。
たとえば保育士や幼稚園教諭を目指す人と、マスコミ企業を目指す人では見るべきポイントが違います。「大学全体で何%か」だけでは、自分の進路との相性までは分かりません。
オープンキャンパスへ行くなら、施設を見るだけでなく「この学科の卒業生はどの業界が多いですか」「希望業界へのインターン実績はありますか」「キャリア相談は何年生から使えますか」と聞くと有益です。
大学を「入りやすいか」だけで選ぶのも、「偏差値が低そうだから」という理由だけで外すのも避けたいところです。4年間で何を学び、どんな経験を作れるかまで見て判断しましょう。
特に就職を最優先するなら、江戸川大学と併願校について「学びたい分野」「就職先」「資格」「キャリア支援」「通学」「学費」の6項目を同じ条件で比較すると、大学名のイメージに引っ張られにくくなります。
まとめ|江戸川大学は就職できないとはいえない
江戸川大学について「就職できない」と心配する必要はありますが、最新の就職実績を見る限り、「江戸川大学へ行くと就職できない」と断定できる状況ではありません。
2025年度の大学全体の就職率は卒業生ベースで88.23%です。一方、就職希望者を分母にした2025年3月実績では97.7%で、2025年4月〜2026年3月卒業者についても、旺文社のデータから計算すると就職希望者528人中510人、約96.6%が就職しています。
「数字が違うからどちらかが間違い」ということではありません。卒業者ベースか就職希望者ベースかという計算方法が違うためです。大学の就職実績を見るときは、この分母を確認する習慣をつけると判断を誤りにくくなります。
江戸川大学にはキャリア系科目、就職ガイダンス、個別相談、資格取得支援などもあります。就職を重視するなら、入学後にこうした制度を早い時期から使い、インターンや資格、授業での経験を積み上げていくことがポイントです。
大学名だけで「就職できる・できない」を決めるのではなく、自分の志望学科の実績と4年間で作れる経験を見て判断してください。それが、進学後のミスマッチを減らす現実的な見方です。
江戸川大学の就職に関するよくある質問
- Q江戸川大学に入ると本当に就職できないのでしょうか?
- A
「江戸川大学だから就職できない」と判断できるデータはありません。2025年度の卒業生ベース就職率は88.23%で、就職希望者を分母にした2025年3月実績は97.7%です。就職先も複数の業界・企業で確認できます。
- Q江戸川大学の就職率が88%と97%で違うのはなぜですか?
- A
主な理由は分母の違いです。88.23%は卒業者から一定の進学者などを除いた人数を基準にしています。一方、97.7%は就職を希望した学生に対する就職者の割合です。同じ「就職率」でも計算方法を確認する必要があります。
- Q江戸川大学から大手企業へ就職できますか?
- A
大学名だけで「できる」「できない」とは決められません。企業ごとに採用基準が異なり、大手ほど応募者が多く競争も強くなります。志望するなら、早期の企業研究、インターン、SPI対策、面接対策などを進めることが現実的です。
- Q江戸川大学はFランだから就職に不利ですか?
- A
「Fラン」は公的な大学区分ではなく、定義も一定していません。その言葉だけから就職の可否を判断するのは避けたほうがよいでしょう。就職を重視するなら、実際の就職率、就職先、学科の学び、資格、キャリア支援を確認するほうが具体的です。
- Q江戸川大学で就職を成功させるには何年生から準備すべきですか?
- A
1〜2年生から将来の業界を調べ、資格や経験を増やしておくと余裕があります。江戸川大学では1年次からキャリア形成を進め、キャリアセンターも1年生から相談を受け付けています。3年生になってから慌てないためにも早めの利用が役立ちます。

