授業で先生の説明が追えず、テストの答案にも空欄が目立つと、どこから戻ればよいのか迷います。高校生で英語が壊滅的にできないと感じても、原因は単語だけとは限りません。
まず単語・文法・一文読解のどこで止まるかを確かめ、中学英語の基本から順に立て直す方法があります。復習の順番や単語・文法・長文の取り組み方を整理し、今の自分に合う次の一歩を見つけましょう。

高校生で英語が壊滅的にできないときは、中学英語から戻ろう
まずは単語・文法・一文読解のどこで止まるか確かめる
復習の出発点は、今の理解度に合わせて選べます。中学英語の基本問題で文の意味が取りにくければ、その範囲を先に見直し、解ける問題が多ければ高校の教科書に戻る進め方もあります。学年だけで区切らず、教科書の例文を読めるかを目安にしましょう。
中学内容を確認するときは、単語だけを覚えて終わりにせず、短い英文の意味まで確かめます。英文を見て語順や文のまとまりがつかめたら、学校で習っている高校英語の基本例文や問題へ進みます。つまずいた項目が見つかったら、その単元だけ戻って補う形でもかまいません。
| つまずき方 | 最初に戻る学習内容 |
|---|---|
| 単語の意味が分からない | 中学の基本語句と意味 |
| 文の形が取れない | 主語・動詞と基本の語順 |
| 一文の意味がつかめない | 文の形と語句のつながり |
| 長文で迷子になる | 短い英文を一文ずつ読む練習 |
単語の意味が分からない場合と、文の形がつかめない場合では、戻る内容が異なります。長文で迷うときも、まず一文単位で意味を追えるかを確かめると、原因を分けやすくなります。
表の項目を手がかりに、基本問題で止まった箇所をメモしてみましょう。複数のつまずきが見つかった場合は、単語や文の形など、短い英文を読む前に必要な内容から見直すと進めやすくなります。
中学英語から高校英語へ段階的に進める
一度に広い範囲を復習しようとすると、今の授業と両立しにくくなることがあります。学校の課題や定期テストが近い場合は、授業で扱う単元を進めながら、土台の抜けを見つけたところだけ中学内容で補う方法もあります。小さく戻って、読める文を少しずつ増やしていきましょう。
高校生の英語ができない原因は、知識の抜けと勉強順のずれ
中学で習った語句や文の形が定着しないまま進んでいる
高校英語が急に難しく感じるとき、授業の速さだけが原因とは限りません。中学で習った単語や文の形が曖昧なままだと、新しい表現を学ぶたびに前の知識も必要になります。土台の抜けが、別の単元のつまずきに見えることもあります。
たとえば、動詞の意味を知らないと英文の動作をつかめず、主語と動詞の関係が曖昧だと文全体の意味を取り違えます。疑問文や否定文の語順に慣れていない場合、単語は読めても質問の内容を正しく読み取れません。
この状態で高校の文法問題に進むと、解き方を覚えても少し形が変わるだけで迷いやすくなります。直近のテストで間違えた問題を見返し、知識不足・文の読み違い・演習不足のどれに当たるか分類してみましょう。原因が見えると、戻る単元も選びやすくなります。
単語帳や問題演習に偏り、英文を読む練習が足りない
単語帳を進めたり、文法問題を解いたりしているのに長文が読めない場合は、知識を英文の中で使う練習が足りないのかもしれません。単語の意味を一つずつ覚えても、文の中でどの意味が合うか判断できなければ、内容はつながりにくいままです。
問題演習でも、正解の番号を覚えるだけでは英文を読む力につながりにくくなります。たとえば、選択肢の根拠となる一文を探さずに答え合わせをすると、なぜ間違えたのかが残りません。正解していても、たまたま選べたのか、文を読めたのかを区別しにくい点に注意しましょう。
単語や文法の勉強が不要なのではなく、覚えた知識を英文で確かめる工程も必要です。短い英文でも、主語と動詞を見つけ、意味を自分の言葉で確かめてから答え合わせをすると、知識と読解のつながりが見えてきます。まずは一文を丁寧に読むところからで大丈夫です。
中学英語をやり直す高校生は、基本の文の形から確認する
主語・動詞と基本文型、疑問文・否定文を押さえる
中学英語の復習は、文の骨組みを見つけるところから始めると迷いにくくなります。主語は誰・何が、動詞はどうする・どんな状態かを表す語です。たとえば I like music. なら I が主語、like が動詞で、主語と動詞を先に見つける習慣が後の読解にもつながります。
次に、主語と動詞の後ろに何が続くかを確認します。I am a student. のように主語を説明する語が続く文と、I play tennis. のように動作の相手が続く文では、語の役割が異なります。文型の名前を丸暗記するより、語順と文の意味を結び付けて読むのが先です。
疑問文・否定文は、基本の文をどう変えるかに注目します。You like tea. を Do you like tea? や You do not like tea. に変え、どの語が前に出るか、not がどこに入るかを比べてみましょう。be動詞の文と一般動詞の文で形が違う点も、例文を並べると見分けやすくなります。
時制・助動詞・不定詞・比較などを例文で復習する
文の骨組みをつかんだら、時制や助動詞などを一つずつ加えていきます。現在・過去・未来の違いは、動詞の形や文中の語から読み取ります。たとえば yesterday がある文では、過去の出来事を表す動詞になっているか確かめると、時制の理解を点検できます。
助動詞は動詞の前に置き、可能性や意志などの意味を添える語です。不定詞は to と動詞の原形を組み合わせた形で、文の中で目的などを表します。比較を復習するときは、何と何を比べているか、どちらがどうなのかを例文から探すと、形だけの暗記になりにくいでしょう。
すべての項目を一度に覚え直さなくても大丈夫です。中学英語の教材を一冊に絞り、基本例文を見て意味と文の形を説明できるか確認してみましょう。説明につまった項目だけ解説に戻れば、復習する範囲が広がりすぎず、次に取り組む内容も見つけやすくなります。
中学英語の文法を短時間で振り返る授業動画です。高校英語のどこでつまずいたかを探す前に基本項目をまとめて確認し、分からない単元に印を付けると、復習する範囲を決めやすくなります。
英単語の覚え方は、高校生でも意味を思い出す練習が中心
一度に詰め込まず、見て隠して思い出す機会を増やす
単語帳を開いて意味を眺めているのに、次に見たとき思い出せないことがあります。見れば分かる状態と、自分で意味を取り出せる状態は別です。覚えたかどうかを確かめながら進めると、あいまいな単語を見分けやすくなります。
まずは使っている単語帳から範囲を小さく決め、日本語訳を隠して意味を思い出す練習をしてみましょう。すぐに出てこなかった単語には印を付け、答えを確認してからもう一度隠します。最初から広い範囲に手を出さなくても大丈夫です。
一度に多くの単語を詰め込むと、見直す時間が足りず、覚えたつもりの単語が残りやすくなります。眺めるだけで終わらせず、思い出せなかった語を次の学習でも確認する流れを作るのがポイントです。書き取りだけに偏る必要もありません。
| 方法 | 取り組み方 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 眺めるだけ | 意味を見ながら単語を見る | 見たときに分かるか |
| 書き取りだけ | つづりを繰り返し書く | つづりを再現できるか |
| 意味を隠して思い出す | 日本語訳を隠して意味を答える | 意味を自力で取り出せるか |
眺める方法は単語に目を通しやすい一方、見たときに分かるかどうかの確認にとどまります。書き取りはつづりの確認に向きますが、意味を思い出せるかは別に確かめる必要があります。
意味を隠して答える方法なら、単語を見て意味を自分で取り出せるか確認できます。思い出せなかった語を中心に見直すと、次にどの単語を復習するか決めやすくなります。
つづりだけでなく発音・意味・例文を結び付ける
単語はつづりだけを何度も書くより、音や意味と一緒に確かめると、英文の中で見つけたときにも気づきやすくなります。音声が使える単語帳なら発音を聞き、声に出してから意味を確認する方法もあります。読み方が分からないまま覚えようとしなくてよいでしょう。
例文では、覚えたい単語の前後にある語にも目を向けてください。たとえば、単語の意味だけでなく、どんな相手や状況と一緒に使われているかを確かめます。文全体の訳を丸暗記するのではなく、単語が文の中で果たす役割をつかむ練習です。
毎回すべての例文を暗記する必要はありません。発音、意味、短い例文をひとまとまりで確認し、翌に単語を見たとき意味を言えるか試すだけでも、覚え方を見直すきっかけになります。つづりを間違えやすい語は、音とつづりを結び付け、苦手な部分だけ書いて確認しましょう。
英文法の勉強法は、ルールを読んで例文で使い方を確かめる
解説を読んだら例文の主語・動詞・修飾語を確認する
文法の解説を読んだ直後は、用語を暗記しただけで閉じず、例文の中で各語がどう働いているかを確かめます。主語は動作や状態の中心、動詞はその内容を表す語です。最初にこの二つを見つけると、文の骨組みが見え、ルールを当てはめる場所も定まります。品詞名が曖昧なら、主語と動詞だけ印を付けても構いません。
例文に形容詞や副詞、前置詞句があれば、どの語を詳しくしているのか矢印で結びます。たとえば「彼女は公園で走る」に当たる英文なら、公園を示す句が走る場所を補足しています。修飾語をいったん外しても骨組みが残るか確かめると、語順や語句の役割を整理できます。文を訳す前の確認にもなります。
似た形の例文を一つ並べ、主語や時を表す語が変わると動詞の形がどう変わるかも比べます。ノートには例文を丸写しするより、主語・動詞に印を付け、修飾語が説明する語を短く書き添える方法があります。見直すとき、ルールと形の対応を思い出しやすくなります。線引きは役割を見分けられる程度で十分です。
間違えた問題は正解の理由を一文で説明する
間違えた問題は、正解の記号だけ覚えても、形を変えた問題で迷いが残ります。解説を読んだら、正解を選ぶ決め手が英文のどこにあるのかを探し、文法ルールと結び付けて整理します。答えではなく根拠を自分の言葉で残すのがポイントです。選択肢の違いも見比べると、判断のずれに気付きます。
まずは間違えた文法問題を一問選び、正解の根拠が例文のどの部分にあるか説明してみましょう。たとえば時制の問題なら、時を示す語と動詞の形を指し、「過去の出来事を表す語があるので過去形」と一文にします。説明が止まる箇所は、解説に戻る目印になります。根拠とルールがつながれば十分です。
解説の文をそのまま写すのではなく、自分が選んだ誤答がなぜ合わないかも短く添えると、混同したルールを分けやすくなります。主語と動詞の一致を問う問題なら、先に主語を確かめてから動詞の形を選ぶ、と判断の順番で書けます。似た設問に戻ったときも、根拠をたどって考えられます。一文で言い切れないときは、該当箇所に戻って確認しましょう。
英語長文が苦手なら、英文解釈から一文ずつ読めるようにする
英文解釈では主語と動詞、修飾関係を見つける
一文の構造を確認したら、英文の意味を前から順に捉え、段落の内容へ進みます。最初から日本語としてきれいに訳そうとすると、語順を行き来して時間がかかることもあります。まずは主語と動詞を軸に、誰が何をするのかを押さえ、修飾部分を足して文意を整えましょう。
次に、段落内の各文が何を伝えているかを短く言い表します。具体例や理由を述べる文は、中心となる主張を支えていることがあります。接続語や代名詞にも目を向け、前後の文が反対の内容なのか、説明や例なのかを確かめると、話の流れを追いやすくなります。
| 確認する順 | 見るポイント | 次に進む目安 |
|---|---|---|
| 主語・動詞 | 誰が何をするか | 文の中心が分かる |
| 修飾関係 | どの語を説明するか | 語句のまとまりが分かる |
| 文全体の意味 | 主語と動詞に説明を加える | 一文の内容を言い換えられる |
| 段落読解 | 各文の役割とつながり | 段落の要点をまとめられる |
英文解釈では、主語と動詞を確認してから修飾関係を整理し、一文全体の意味へ進みます。文の中心を先に押さえることで、長い英文も説明部分と分けて捉えやすくなります。
一文の意味が取れたら、各文の役割やつながりを確認して段落の要点を考えます。表の順に短い英文で練習すると、どこで読み違えたかを振り返りやすくなります。
一文を正確に読んでから段落の要点をつかむ
練習では、英文を一文ずつ読み、意味を確認してから段落全体を一言でまとめます。分からない語があっても、すぐに全文の訳を止めず、文の骨組みと前後の内容から役割を考えてみましょう。読み終えた後に解説と照らし、ずれた箇所を見つければ、次に確認する文法や語句も絞れます。
高校生の英語力調査は参考にしつつ、自分の次の目標を決める
高校第3学年ではCEFR A2相当以上が51.6%、B1相当以上が21.2%
高校の英語力を数字で見ると、自分の位置が気になることもあります。調査結果は全体の状況を知る手がかりですが、個人の得意不得意をそのまま示すものではありません。まずは対象と基準を押さえましょう。
文部科学省の令和6年度英語教育実施状況調査では、高校第3学年でCEFR A2相当以上の生徒は51.6%でした。A2は英検準2級相当と示されています。この割合には、外部検定などで取得した生徒だけでなく、英語担当教師が相当の力を有すると判断した生徒も含まれます。
同調査でCEFR B1相当以上は21.2%で、B1は英検2級相当です。第4期教育振興基本計画は、令和9年度までにA2相当以上を6割以上、B1相当以上を3割以上にする目標を掲げています。現在の割合と目標は、同じ到達基準で並べて確認できます。
令和6年度調査では、A2相当以上が51.6%、B1相当以上が21.2%です。第4期教育振興基本計画の令和9年度目標は、それぞれ6割以上、3割以上で、いずれも調査時点の割合を上回っています。
調査割合には外部検定等の取得者に加え、英語担当教師が相当の力を有すると判断した生徒も含まれます。目標との距離は全体の傾向として見て、個人の学習では苦手な単元の理解を確かめましょう。
割合だけで決めつけず、今できることから目標を置く
割合は現在地の参考であり、個人の評価ではありません。高校第3学年全体の数値から、個人の学力や今後の伸びを決めつけることはできません。周囲と比べて焦るより、どの単元なら解けて、どこで止まるかを確かめるほうが次の勉強につながります。
目標は、苦手な範囲を一つ選ぶところから始めてみましょう。たとえば次の定期テストまでに、教科書の不定詞の基本問題を、解答を見ずに自力で解くと決めます。正解だけでなく、なぜその形になるかを説明できるかも達成条件にすると、理解のあいまいさを見つけやすくなります。
目標を大きくしすぎると、何から手をつけるか迷いがちです。テスト範囲表や授業ノートを見て、基本問題を解くために必要な単語や文法を一つずつ確認してみてください。できた範囲は印をつけ、残った課題を次の目標にすれば、調査の数字ではなく自分の進み具合を基準にできます。
まとめ
高校生で英語が壊滅的にできないという感覚は、英語全体への判定ではなく、いま困っている場面を知らせるサインとして受け止められます。苦手の輪郭が少し見えるだけでも、次に向かう先は変わります。
今日は授業ノートから引っかかった一文を選び、意味や形を自分の言葉で説明してみるところから始めてみるのもよいでしょう。説明が止まった箇所は、次の授業で先生に尋ねるきっかけになります。
FAQよくある質問
- Q高校生でも中学英語からやり直して間に合いますか?
- A
中学英語の語句や文の形は、高校英語を読む土台になります。抜けている項目を絞って復習するのは、立て直しの一つの方法です。
学年全体を最初からやり直す必要はありません。疑問文や時制など、問題を解くときに止まる文法や語句から確かめてみましょう。
- Q英単語と英文法はどちらから勉強すればよいですか?
- A
単語の意味が分からず英文が読めないなら、単語の学習を進めてみましょう。文の形がつかめない場合は、主語や動詞などの基本文法を先に確認すると読みやすくなります。
実際には、単語と文法を少しずつ並行して学ぶ方法もあります。覚えた語句や文法を使い、短い一文を読む練習につなげてみてください。
- Q英語の長文問題は、単語を覚えてから始めるべきですか?
- A
単語をすべて覚え終えるまで、長文を待つ必要はありません。短い英文から読み始め、分からなかった語句を後で確かめる方法もあります。
読むときは、まず主語と動詞を探し、修飾する語句がどこにかかるかを確認します。一文ずつ意味を確かめながら進めると、単語の復習と読解の練習を同時にできます。
- Q毎日どれくらい勉強すればよいですか?
- A
一度に長時間取り組むより、無理なく続けられる時間を決めるのも一つの方法です。単語や例文の復習など、始めやすい内容を習慣にしてみましょう。
まずは短時間でも続け、定期的に間違えた問題を解き直すと、曖昧な部分を見つけやすくなります。部活動や授業の予定に合わせて、続けられる形に調整してください。

